気づけば、クローゼットの中はぎゅうぎゅう。
ほとんど着ていない服や似たようなデザインのバッグ、勢いで買ったものの出番がないブランド小物。「いつか使うかもしれない」「まだきれいだから捨てるのはもったいない」と残していた物が、少しずつ収納スペースを圧迫していました。
しかも、その中には存在自体を忘れていた物もたくさんあります。
「これ、最後に使ったのいつだっけ?」
そんな物ばかりなのに、なぜか手放せない。でも物は増える一方で、掃除もしづらくなり、部屋を見るたびになんとなく気持ちまで落ち着かない。
そんな状態がしばらく続いていました。
ある休日、思い切ってクローゼットの中身を全部出してみたことをきっかけに、初めて不用品を売ってみることにしました。
すると、収納スペースが驚くほどすっきりしただけでなく、思いがけない臨時収入まで。
今回は、洋服やバッグ、ブランド小物などを手放してみて感じたことと、「持ちすぎない暮らし」の心地よさについて書いていきます。
服はたくさんあるのに、結局いつも同じものを着ていた
クローゼットを開くたび、よく思っていたことがあります。
「なんか着る服がないな」
でも実際には、ハンガーは隙間がないほど並んでいます。服の量は十分すぎるくらいあるのに、なぜか「これを着たい」と思えるものが少ない。
自分でも不思議でした。
そこである休日、思い切ってクローゼットの中身をすべて床に出してみました。
トップス、パンツやスカート、コート、バッグ、小物類。
床いっぱいに広がった物の量を見て、思わず「こんなに持ってたんだ」と笑ってしまったほどです。
しかも、普段からよく使っているものを分けてみると、意外とほんの一部だけ。
感覚としては全体の3割ほどで、それ以外は「そのうち着るかもしれない」と思いながら何年も残していたものばかりでした。
収納スペースも使っているし、買うときにはもちろんお金も払っている。それなのに、今の生活ではほとんど役に立っていない。
そこで初めて、「持っているだけなのも、実はもったいないのかも」と思うようになりました。
「もったいない」より「使っていないほうがもったいない」と思えた
物を手放せない理由のひとつが、「もったいない」という気持ちだと思います。
まだ使えるし、高かったし、思い出もある。
私もずっと、そんな理由でいろいろな物を取っておいていました。
でも改めて考えてみると、何年もクローゼットの奥にしまったままにしておくことのほうが、よほどもったいない気がしてきたんです。
せっかくまだ使える物なのに、自分の家で眠ったまま時間だけが過ぎていく。
「だったら、必要としている誰かに使ってもらったほうがいいかもしれない」
そう考えるようになると、不思議と手放すことへの抵抗が少なくなりました。
売るという行動は、自分の手元からなくすだけではありません。
まだ使える物を、次に使う人へ渡す方法でもある。
そう思えたことで、「捨てるのは嫌だけど、売るならいいかも」と気持ちを切り替えられました。
まとめて手放してみたら、想像以上にクローゼットが快適に
売ると決めてからは、一気に整理が進みました。
長く着ていない服、出番のないバッグ、眠ったままのブランド小物などを一つずつ仕分けていくと、大きな袋がいくつもいっぱいに。
途中で「こんなに手放して、本当に後悔しないかな」と少し不安になる瞬間もありました。
でも、残す物だけをクローゼットに戻してみると、その心配はすぐに消えました。
とにかく、空間に余裕がある。
ハンガー同士がぎゅうぎゅうにならず、服をスムーズに取り出せる。何がどこにあるのかも、一目で分かるようになりました。
それだけなのに、朝の身支度までずいぶんラクになったんです。
以前は大量の服の中から「何を着よう」と悩んでいましたが、今はお気に入りの中から選ぶだけ。
「着る服を探す」のではなく、「好きな服を選ぶ」感覚に変わりました。
物の数を減らすだけで、毎日のちょっとした面倒まで減るとは思っていませんでした。
眠っていた物が臨時収入に変わった
そして、片付けをしてもうひとつ嬉しかったのが、売却した物にきちんと値段がついたことです。
最初は、正直それほど期待していませんでした。
「値段がついても数百円くらいかな」と思っていたんです。
ところが実際には、状態の良い洋服やブランドバッグ、小物などに思っていた以上の査定額がつくこともありました。
ちょっとしたランチ代どころか、旅行やレジャーの足しにできそうなくらいの金額になり、「こんなになるんだ」と驚いたのを覚えています。
これまでクローゼットで眠っていただけの物がお金に変わる。
その体験は、想像以上に気持ちのいいものでした。
しかも、そこで得たお金をおいしいものや新しい本など、今の自分が楽しみたいことに使える。
使っていない物を持ち続けるより、その価値を今の自分の楽しみに変えられるほうが、ずっと満足感があると感じました。
物が減ったら、気持ちまで軽くなった
実際に片付けてみて一番大きかったのは、臨時収入よりも気持ちの変化だったかもしれません。
物が減った部屋にいると、それだけで頭の中まで少し整理されたような感覚があります。
視界に入る物が少なくなるだけで、部屋の印象はかなり変わります。
掃除もしやすくなり、探し物をすることも減りました。以前よりも、暮らしの中で感じる小さなイライラが少なくなった気がします。
それまではクローゼットを見るたびに「片付けないと」と思い、それ自体がちょっとしたストレスでした。
今は逆に、「このすっきりした状態を保ちたい」と自然に思えます。
部屋が整うことで、家で過ごす時間そのものも心地よくなりました。
ソファに座ってコーヒーを飲んでいるだけでも、なんとなく落ち着く。
そんな何気ない時間を以前より楽しめるようになったのも、物を減らしてよかったことのひとつです。
「たくさん持つ」より「好きなものだけ持つ」ほうが豊かだった
以前は、物が多いことにどこか安心感を持っていました。
服もバッグもたくさんあって、クローゼットがいっぱいになっていることが、なんとなく充実している証のように感じていたんです。
でも今は、考え方が変わりました。
本当に気に入っている服だけが並んでいるクローゼットのほうが、ずっと満足度が高い。
数が少ないからこそ迷いにくく、手に取る物はどれもお気に入り。朝から「これを着たい」と思えるだけでも、少し気分よく一日を始められます。
たくさん持つことより、ちゃんと使うこと。
量よりも、自分にとって心地いいかどうか。
そんなふうに基準を変えたことで、暮らしがずいぶんラクになりました。
まとめ。使っていない物を手放すと、今の暮らしに余白ができる
不用品を整理する前は、「手放したら後悔するかもしれない」という気持ちがありました。
でも実際にやってみると、失った感覚よりも、得たもののほうがずっと多かったです。
クローゼットの余白、毎日の使いやすさ、気持ちの余裕、そして思いがけない臨時収入。
何より、「今の自分が本当に使いたいものだけがある」という状態が、とても心地よく感じます。
もしクローゼットの奥に、何年も使っていない服やバッグが眠っているなら、一度中身を見直してみるのもおすすめです。
自分にとってはもう使わない物でも、誰かにとっては欲しい物かもしれません。
そして、ただ場所を取っていた物が、新しい楽しみに使えるお金へ変わることもあります。
物を減らすことは、我慢することではなく、今の暮らしに合わせて整え直すこと。
少し身軽になるだけで、毎日は思っている以上に快適になります。
そんな「持ちすぎない暮らし」の心地よさも、粋ライフでこれから少しずつ紹介していきたいと思います。
